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MacBook Air (M1, 2020) 購入して1週間

2020年12月22日

MacBook Air(M1, 2020)を使いはじめてから1週間が経ちました。1週間の間自作PCの代わりにメインマシンとして使ってみましたが、とても気に入っています。

よい所

日常的な作業が快適

M1は一般的なx86のCPUと比べてシングルスレッド性能が優れているのですが、その結果として一般的な……Webブラウズやメールチェック、エディターでの文書の編集といった作業が快適になっています。アプリケーションの起動にもシングルスレッド性能が効いてきます。

M1の性能については「Geekbenchのシングルスレッド性能が現行のCPUとしては最速」「動画のエンコードがMacBook Pro 16インチと同等」といったものはしょっちゅう流れてくるのですが、より詳細で具体的なベンチマークはPhoronixに出ています。おおむね先代のMac miniに搭載されていたi7-8700Bといい勝負といったところで、ファンレスの筐体で冷やせる10W程度のSoCで65W(IntelのCPUの場合、実際の消費電力はTDPよりだいぶ多くなります)のi7に対抗できているのは立派といえそうです。

バッテリーのもちがよい

sshでサーバーを触るような軽い作業では、フル充電から10時間ほどは動作していました。公称値は16時間なので、たとえばハードウェアデコードが効く動画の視聴などではもっと保つかもしれません。

ディスプレイが綺麗

13.3インチで2560x1600という解像度の高いディスプレイです。表面が光沢加工なのもありますが色も綺麗。WindowsのノートPCでは4Kというものもありますが、そこまで行くとバッテリーの消費も激しくなりそうです。画面の縦横比が16:10なのも、上下のスペースが増えて快適です。

広々としていて使いやすいトラックパッド

これもMacBook全般のよい所ではありますが、トラックパッドは使いやすくて精度もバッチリ。マウスを外に持って行く必要はなさそうです。
これだけ大きいとキーボードを使っている時の誤反応が心配になりますが、誤入力検知のシステムがしっかりしているのか反応することはありません。

Macなので仕方のない所

macOSに縛られる

Linuxが使いたくても、Macを買った以上はmacOSを使い続けるしかありません。まあこれは覚悟して買ったので大丈夫です。

ストレージやメモリが後から増やせない

メモリはM1の中に入っているのでまあ仕方がないのですが、ストレージが交換できないのは保守性にも響きます……。

よくない所

互換性の問題

Rosettaでだいたいのものは動きますが、たびたび動かないものも出てきます。「npmで何かをインストールしようとしたら、依存しているライブラリのarm64用バイナリがなくて先に進めない」「HomebrewをARM用とIntel用で2つ構築しなければいけない」といった、M1特有の面倒事は少し残っています。
Dockerは最近プレビューがはじまりましたが、これはあくまでプレビュー版なので仕事で使う人にはまだまだ厳しいのではないかと思います。フロントエンド/バックエンド問わずWeb開発者はIntel Macをキープしたほうがよいでしょう。

やや見た目が古臭い

よく言えば我々が思い浮かべるMacそのものではあるのですが……XPSなどと比べると少し野暮な見た目になりつつあるのも事実。来年には14インチのM1X MacBook Proが出るそうなので、そちらに期待しましょう。
フォームファクターを維持したことにより、筐体自体が熟成されたものになっているため、そちら由来のよくない部分はほとんど排除されているとも言えます。たとえばこの筐体になった直後のMacBookはキーボードがバタフライスイッチでしたが、故障が頻発したからか今年に入ってからシザースイッチに戻っています。

USBのポートが2つしかない

MacBook Airはそもそもポートが2つしかない筐体なので仕方がないのですが、MacBook Proは上位モデルの4ポート筐体に統一してもよかったのではないかと思います。

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Thunderboltのコントローラーは2本伸びているので、Intel Macと同様であれば理論上USBポートを4つ置けるはずなのですが……。