Ryzen 5 5600Xのベンチマークをとった
2022年07月20日
CPUを換装したのでいくつかベンチマークをとってみました。CPU以外のパーツはまったく変わっていないので、AM4でCPUを交換するだけでどこまでパフォーマンスが伸びるのかという参考になれば。
CPU系ベンチマーク
CPUクーラーがRyzen 5 3600はリテール、5600XはNH-U12Sで違いがありますが、意図的に高い負荷を長時間かけ続けるようなベンチマークは外しているため影響はあまりないはずです。
Cinebench R23
CPUの純粋なパワー(と継続的に負荷をかけた際の挙動)を測るベンチマークです。10分間回しています。シングルスレッドで34%、マルチコアで29%性能がアップしています。
Geekbench 5
CPUの性能以外にメモリの帯域幅などが関わってくる複合ベンチマークになります。シングルスレッドでは40%の性能向上がみられますが、マルチスレッドでは20%に留まっています。メモリもマザーボードもそのままなので、より限界の高いメモリを使って設定を詰めるといった工夫も必要かもしれません。
7-Zip
こちらも複合ベンチマークで、実アプリケーションの処理になるため実際のパフォーマンスとの違いがわかりやすいものになっています。圧縮、展開ともに25%ほどの性能向上がみられます。
ゲーム
グラフィックボードはGeForce GTX 1070、画面解像度は1920x1080で動作させています。特に表記のない場合設定は最大にしていますが、レイトレーシングはGPUが対応していないためオフにしています。
F1 2021
サーキットは鈴鹿、天気は雨に設定しています。
超高設定ではほとんど変化はありません。GPUがボトルネックになっているのでしょう。
設定を落としても大きな違いはみられませんが、若干伸びています。最大で22台の車が同時に走り、物理演算も大量に行われるはずなのですがGPUがボトルネックになりがちなのでしょうか。
ファイナルファンタジー14
FF14はMMOなので多数のキャラクターが同時に動きます。物理演算などの負荷が高くなるためCPU性能によってフレームレートがだいぶ変わってくるようです。CPUの換装で評価が「とても快適」から「非常に快適」になり、ベンチマークのロード時間も5秒ほど縮みました。FF14をプレイするなら強力なCPUを積む価値がありそうです。
アイドルマスター スターリットシーズン
意外なところではスタマスがかなり伸びており、特に95パーセンタイルは2倍以上になっています。アイドルの衣装や髪はかなりの物理演算を必要とするので、その影響が大きいのかもしれません。このタイトルだけ公式のベンチマークモードが存在しないため、Stage for YouモードでMVを実際に再生してCapFrameXでフレームレートを測定しています。またレンダースケールはGPUの負荷にかかわるため最大ではなく100%にしています。
総評
Zen 4の発売も近く、AMDにこだわらないなら安くて性能の近いCore i5-12400Fもあるのでわざわざ新規で組むために買うCPUではないと思いますが、Zen+やZen 2のシステムを使っていてマザーボードが対応しているなら今からZen 3を買って換装するのもアリではないかと思います。Zen 3ではメモリコントローラーも改良されているので、一緒にメモリも限界の高いものにしてチューニングするとよいでしょう。