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iPhone 15 Pro

2023年09月26日

iPhone 15 Proを買いました。


今使っている13 miniを購入したのは2年前。キャリアの施策を使って入手したため、手放して新しいスマホを買うか、さらに2年支払いを続けるか選ぶタイミングが来ていました。

iPhoneを1台は持っておきたいので、必然的にiPhone 15シリーズを検討することになりましたが、無印の15は13からの変化もあまり大きくはなく、「13miniを使い続けるか、15Proを買うか」から検討することになりました。

13miniにほとんど不満はありませんでしたが、強いて言えば13miniを買った時とは生活のパターンが変わっており、1日バッテリーが持たないことが多くなっていました。車という巨大モバイルバッテリーはすでに手元になく、代わりになるものといえば会社から支給されたMacBookです。個人の電話を充電するのは気が引けます。

年々評価は下がっているとはいえ、iPhoneのProシリーズはバッテリーがよくもつと言われており、15Proでも13miniほど早くバッテリー切れになることはないだろうと考えました。

13miniの前に使っていたのは無印のiPhone 11で、これはだいぶ大きく、重い機種でした。13Proを諦めたのもそこからだったのですが、15Proではチタン外装の採用とベゼルの縮小で、無印11より幅は5mm縮み、重量は公称で7g減っています。これなら電車で使っても大丈夫でしょう。

ディスプレイは120Hzになり、GPUは4コアから6コアに、ポートもコネクタが弱かったLightningからUSB-Cになりました。カメラもメインカメラが12MPから48MPになり、超広角レンズでもAFが効くためマクロ撮影が可能。おまけにショートカットの割り当てができるアクションボタン付きです。

今回の小型化で許容範囲内ギリギリの大きさになったこと、通信会社の施策からは離れられるうちに離れておきたかったこと、最初の仕事がひと区切りついて何か買い物したくなったこともあり、15Proへの買い替えを決意しました。


というわけで争奪戦を制し、Apple Store版、ナチュラルチタニウムの256GBを購入しました。

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うーん、かなりイカす色です。ケースもアースカラーで合わせたくなりますね。


セットアップ

おもむろに新品としてセットアップした後に「引き継ぎがうまくいかない」というバグの情報が入ってきました。毎回新しいiPhoneが出るたびにこの手のバグ出てませんか……?

なんやかんやありメインの回線をLINEMOからpovoに移行しており、eSIMクイック転送を使うこととなりました。povoはeSIMの使い勝手が悪いことで知られていますが、iPhone同士なら、という条件付きにこそなるもののスムーズに移行ができたのは良かったと思います。

性能

13miniにあったごくごく僅かな動作のひっかかり、ごくごく僅かなカクつき、といったものが消え去り、よりスムーズに動くようになった気がします……が、これはディスプレイが120Hzになった効果が大きいかもしれません。いずれにせよ爆速です…例によって。

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わかりやすく13miniから変わったと思えるのは通信まわりで、Wi-Fiが明らかに速くなりました。もはやモデムが良くなったからといって変化が出るほど日本のモバイル通信網は優れてはいませんが、少なくともKDDI網に繋いで不安定になるようなことは起きていません。日本は米国の次ぐらいにミリ波まわりの取り組みが積極的な地域ですが、日本版は相変わらずミリ派には非対応です。

またRAMが15Proシリーズは8GBになっており、13miniは4GBだったので2倍です。Androidのハイエンド帯では12GB~16GBが標準なので、いまいちぱっとしない数字に見えますが…iOSのRAM使用効率はかなり良く、たとえばアプリをバックグラウンドに回して1日放置しても、そのまま動き続けていたりします。これらも含めて体験はかなり良くなりました。

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AppleはiPhone 15 Proをゲーミングスマホと言い張っています。一応いつものタイトルもやっておきましょう。

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安定しています。13miniでは一部高めの設定にしていると処理落ちする場面が出てきていたので、そこが解消されていることを願いたいものです。

数字に出にくい所で言えば、Face IDの認証がかなり速くなりました。 独立した指紋センサーと遜色のない程で、もっとアピールしてもいいと思うんですが……。また横向きでも認証が通るようになりました。

熱い?

15Proは熱いという言説を見かけるようになりました。実際に使ってみた感じで言えば確かに負荷をかければ熱いです。ミリシタぐらいでは、むしろ13miniより発熱は少ない印象です。今年のハイエンドAndroid端末に多く搭載されているSnapdragon 8 Gen2がかなり優秀なので、余計にそう感じるところは大きいかもしれません。

たとえば原神を最高設定+モーションブラーOFF+60fps設定でもふつうに遊べてしまう……のですが、こういうことをすると熱くなります。コンソール用のゲームの移植が発表されていますが、これもちゃんと遊べるかはちょっと心配。がっつりとゲームをしたいならiPadを用意したほうがいいかもしれません。

また13Proの頃に問題になっていた発熱による画面輝度の制限ですが、これは15Proを入手した途端に東京の気温がガクンと下がったので検証しようがなくなってしまいました。30℃前後の環境でSNSをやるぐらいなら問題なく、明るく見やすい画面です……が、昨今の40℃近い真夏の猛暑の中でどうなるかは未知数です。

Dynamic Island…

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私の使い方では音楽プレイヤーの制御にしか使わないような気がしています。どうしてもなくせないディスプレイカットアウトをUIの一部にしてしまおう、という発想は好きです。

カメラ

15Proのメインカメラはセンサーが48MPで、ここは14Proと変わりません。以前は標準の記録画素数が12MPでしたが、これが24MPになっています。24MPで撮影した写真を12MPに縮小し、13miniの12MPの画像と比較してみます。

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若干画角が異なりますが、13 miniでは塗り絵のようになってしまっていた部分が15 Proでは鮮明に写っています。もちろん電話の画面上で見るうえでは大きな違いはなく、大伸ばしプリントでもA3あたりまではほとんど違いには気付かないはずです。トリミングがしやすくなることが最大の利点といえます。

ただし13miniより大型のセンサーを使った代償として、寄れなくなってしまいました。これは超広角カメラを使ったマクロ撮影である程度はカバーしていますが、もちろんメインカメラを使ったほうが綺麗に撮ることができます。

総評

主に夏場での懸念はありますが、おおむね満足度は高い端末です。価格のことは見なかったことにしようと思います(iPhoneはリセールバリューも高いので、最終的に手放すことを考えるとAndroid端末より割安にはなりがちです)……